医療を国民の手に取り戻す!「医療の民主化」シンポジウム のご報告
★★現在の医療制度について野党はどう考えているか。議連をつくって改革を進めようと、志を持つ議員たちが集いました。★★
【「医療の民主化」改革で、次世代に責任ある政治を実現する議員連盟】がこの夏、立ち上がりました。
青山も呼びかけ人の一人。もともとは若手議員が医療制度について議論をする自主的な少人数の勉強会が発端でした。
8月26日、議員連盟主催でシンポジウムが開催。2時間にわたり終始、熱気ある充実したものでした。以下、秘書レポです。ざっとまとめました。
長文ですがぜひ読んで下さい。野党議員のもつ医療制度についての問題意識です。野党からでないと問題提起できないこと、てあります。
これからの医療制度、自分が患者としてかかわるかもしれないこと、につながっていきます。
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●現在の日本での病気は生活習慣や老化による病気、予防可能な病気が増加し、感染症が多かった従来と比べ疾病構造は変化している。
過剰投薬や過剰検査が行われるケースも少なくない。医療費の増大はこのまま行くと70兆円になると言われている。
医療費増大は、高齢化が原因ではなく、医療の進歩・新薬開発費回収のために増大していく。
このような中、予防医療、医療相談を受けられる新たな制度を作り、病気そのものを減らす予防中心の制度へと転換すること(予防医療という先行投資により、治療費、介護費を減らす)、
患者が増えるほど誰かが恩恵を受ける仕組みを見直し、医療を国民に取り戻すことが必要。
●具体的には、登録制のかかりつけ医制度。患者一人に医師一人。
責任が明確になることでの医療の質の向上。介護と医療をつなぐ役目も、かかりつけ医は担っていく必要があるだろう。
●似た制度でイギリスでのかかりつけ医制度の失敗例もある。日本独自のかかりつけ医制度を探っていくことが重要。
●OECDによって指摘されている日本の医療の問題点は、質に関するイニシアチブが制度レベルで組み込まれていないこと。(例えば、1回目の薬では効かなかった、では次はこれはどうだ、たくさん医療行為を行う医師の方が報酬を得られる仕組みになってしまっている。)
●医療の形を決めるのは診療報酬でも、資格、肩書でもなく、この先生にそばにいてほしいと患者に思ってもらえるかどうか。
良いものにはちゃんと対価を払っていくことが必要。
●医師のモチベーションにつなげるために、その地域の健康度が上がり医療費が下がれば、その地域の医師に報酬が戻っていくという仕組みを考える必要がある。
●国もかかりつけ医機能の強化を述べているが
、現在のかかりつけ医の数の把握や、どの程度の人数が必要かといった試算は行われていない。
●何とかしないとならないと思っている官僚もいるはず。また、医師会でも身を挺して頑張っている人がいる。
現状を変えなければならないと思っている人たちは、存在している。勇気を出して踏み出すことが必要。
●消費税増税など先行き不透明な中、医療の民主化について議論だけでもまず始めるべき。議員立法の提出を視野に入れていきたい。
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