11/20農水委でCSF(旧称:豚コレラ)対策を問う。茨城の農業・養豚業を守る!
【11/20 農水委員会 青山質疑・前半まとめ CSF(旧称:豚コレラ)対策について問う。茨城の農業・養豚業を守る!】
ちょうどこの質疑のあった今年11月頃は、9月に茨城県に隣接する埼玉県でCSFが発生、大変心配な状況でした。
茨城県も早急にワクチン接種を希望、だが認められておらずまだ足踏み状態でした。
なお、質疑後半は肥料についての法律案に関するものでした。また別記事でまとめます。
青山:隣接県でCSF(旧称:豚コレラ)が先日発生した。茨城県も早急にワクチン接種推奨地域に設定されることを要望する。
政府:12月頃になれば追加の250万のワクチンが届く。そのときに、要望の出ている県の対応について検討していく。
青山:ワクチンの数が足りなくてワクチン接種推奨地域にできないのか、或いは何らかの政治的判断が絡んでいるのか。
政府:数が足りない。要望している複数の県に配布すると圧倒的に足りない。政治的判断ではない。
青山:茨城空港でアジア便の増便予定もある。ASF(旧称:アフリカ豚コレラ)の水際対策として空港探知犬の増加を求めたい。
政府:探知犬を扱うハンドラーの育成も必要となる。全国にできるだけ多くの探知犬、ハンドラーを配備していきたい。
青山:国内では1年に10頭ほど養成できると聞いている。海外で養成された探知犬を日本に優先的に配備することは可能か。
政府:探知犬、ハンドラーともに、国内養成機関がほぼ皆無で輸入に頼っている。しかも世界的に価格が高騰している。経口ワクチン、探知犬、ハンドラー、これらの国内養成について国からの助成も含めて取り組んでいきたい。
青山:予算手当も含めしっかり取り組んで頂きたい。茨城空港での水際対策の徹底強化も重ねて要望する。
青山:原発事故後、野生イノシシの出荷制限がかかり捕獲量が減少、現在、野生イノシシが大量発生している。今後どう対応していくのか政府の考えを伺いたい。
政府:全頭検査の上で出荷解除をしている処理加工施設が茨城県では1か所ある。また、ガイドライン改正をし一定の条件をクリアすれば市町村単位で出荷制限解除可能となった。検査実績の積み上げが重要で、今後も関係省庁と連携して取り組んでいきたい。
★★★★★★★★★前半ここまでです★★★★★★★★★
追記:12/26
CSF対策として野生イノシシ向けの経口ワクチンの空中散布が始まったそうです。
茨城県を含む17都府県で、12~2月の間、散布予定。
初日の12月20日には、栃木県で自衛隊ヘリに専門家等が同乗、地形を見極めながら地上50メートルの位置から散布したとのことです。
初日の12月20日には、栃木県で自衛隊ヘリに専門家等が同乗、地形を見極めながら地上50メートルの位置から散布したとのことです。
また、青山が委員会で要望した、空港における探知犬(海外からの客の肉製品持ち込みを防ぐ役割をする)の茨城空港への増加、配備の要望に関して、続報です。
現在36頭いる探知犬を140頭に増やし、地方空港への常備配備も視野にいれ、検疫対策に前年比2倍相当の政府予算が計上されました。
その他も合わせて、対策に投じる予算が全体的に増え、感染拡大の早急な食い止めへ国が動いています。
今後も委員会の質疑の機会に、現場の声を国へ直接伝えていきます。議員としての地道で重要な活動の一つです。
◆11/20農水委員会 青山質疑 後半はこちらから→肥料法改正について問う。茨城霞ヶ浦周辺の良質な堆肥にも言及◆