ACTIVITIES活動報告

47位①

先日、県議会総務企画委員会において、「いばらきのイメージアップに係る現状、課題及び今後の展開」という議題で議論が行われました。
先日、民間の調査会社が実施した地域ブランド調査なるもので、茨城県が「魅力度」で3年連続最下位(47位)という結果になってしまいました。過去、この地域ブランド調査の結果が出るたびに、県議の中にもこのことを気にされる方もおり、本会議の一般質問で取り上げる方もいました。ただ、私自身はこの地域ブランド調査自体の意味合い(調査方法も含めて)に非常に疑問を持つ一人であります。
茨城県の「魅力度」が低い=観光客が少ないと結びつけてよく議論されますが、そもそもこの地域ブランド調査の「魅力度」の順位が上がったところで、茨城県への観光客が格段に増えるとは思えません。「魅力度」のトップ10を見てみると、北海道、京都府、沖縄、東京、奈良、神奈川、大阪、長野、兵庫、福岡といった、そもそも観光地や大都市といえるところが上位を占めていることが見てわかります。
むしろ、このブランド調査を県政に活用するのであれば、調査項目の詳細の中で、「学術芸術のまち」、「IT・先端技術のまち」、「教育・子育てのまち」といった茨城県が上位に位置づけられている、客観的に評価されている強い分野に今後も茨城県がより力を入れていくべきと判断する一つの材料だろうか。(因みに「住民参加のまち」で茨城県が全国11位となっていることからもこの調査がいまいち信憑性に欠けると感じる)
いずれにせよ、現在、そして今後の茨城県のイメージアップ戦略の取り組みを見ていると、観光に特化したものが多く感じられる。そこで私はあえて県外からの茨城県への定住人口増加のためのイメージアップ戦略に特化すべきと主張させて頂きました。
というのも東日本大震災があった3月から7月末までの5か月間で、茨城県の人口が1万179人減少してしまったからです。(因みにその内、外国人が3118人と全体の3割。昨年1年間の人口増減数は4541人減)日本が人口減少社会に入ったと言われている中で、茨城県が全国に先駆けて人口増加のモデルケースになる戦略を展開していきたいと思います。