モンブラン、タルトタタンそしてパンプキンパイ
先日、県議会総務企画委員会において、茨城県北へ現地視察へ。まずは大子町のフィルムコミッションの取り組み状況。
写真の上岡(うわおか)小学校はNHKの連続テレビ小説「おひさま」のロケにも使われたところ。訪れた日もあいにくの雨にも関わらずたくさんの見学者で賑わっていました。
フィルムコミッションはロケ班の宿泊や食事、地元エキストラの募集などの直接の経済効果とその後の観光地としての波及効果が期待されますが、映画やテレビで公開されるまでは、お伝えてできない場合などどこも抱えている問題は似通っております。自分がクローズゼロⅡのロケを土浦へ誘致した時も同様でした。ただし、制作会社に気に入ってもらえると今後もロケ地として活用してもらえるなどといった利点も多々あります。
また、大子町では、イノシシの被害が近年増加しているとのこと。しかも最近はイノブタという、イノシシの雄と豚の雌の繁殖力の強い新種が異常に増えているそうです。猟友会のメンバーの高齢化、イノシシが放射線セシウムを含んでいるといったこともあり、対策に手こずっているとのこと。また、原発事故依頼の風評被害で、観光客が激減し、ようやく最近、観光客も前年度の65%まで回復したが依然として厳しい状況であるとの町長からの報告も受けました。
次に古民家を活用した事業として、高萩の県指定文化財「穂積家住宅」において、期間限定でオープンしたスイーツカフェを視察。女優川島なお美さんの旦那さんでもある鎧塚俊彦さんにご協力いただき、地元食材を活用した美味しいスイーツを食することができます。
写真は左上から時計回りで、「笠間市岩間産の栗を使ったモンブラン」、「奥久慈産のりんごを使ったタルトタタン」、「日立市十王産のかぼちゃを使ったパンプキンパイ」です。12月4日までの期間限定です。是非、一度遊びに行ってみてください。
最近、筑波山ろくの古民家の保存と観光利用へと取り組んでいるボランティアの方々から相談を受けました。こういった形で行政とのタイアップができればと思います。
全く話は変わりますが、移動中のバスで大子町のりんご園を通過した時の一コマ。ある先輩県議がりんごを見て、島崎藤村の「初恋」を暗唱し始めました。
まだあげ初(そ)めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛(はなぐし)の
花ある君と思ひけり
やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅(うすくれない)の秋の実に
人こい初めしはじめなり
わがこころなきためいきの
その髪の毛にかかるとき
たのしき恋の盃を
君が情(なさけ)に酌(く)みしかな
林檎畑の樹(こ)の下に
おのづからなる細道は
誰(た)が踏みそめしかたみぞと
問いたまうこそこいしけれ
恐れ入りました(/- -)/