ACTIVITIES活動報告

【10/26外務委員会 質疑準備】

明日10/26の衆議院外務委員会で質問します。

年内に日本の外交、安全保障の今後10年の基本方針である新たな国家安全保障戦略を政府は策定する予定です。

しかし、今の政府与党の議論をみると、「反撃能力、いわゆる敵基地攻撃能力の保有を含めあらゆる選択肢を検討する」とか、防衛費をいくら増額するのかという議論が先行しているように見受けられます。

私は国民の皆さまの命と暮らしを守るには装備だけじゃなく経済力、人口、あらゆる能力が求められると考えており、日本がこれからの未来を考えるに当たって基本的なのは人であり、人への投資(処遇改善、労働環境改善等広い意味で人を大切にすることを含みます)こそ、未来を切り開く大きな課題であると私は考えています。

現に若者が数年で離職してしまうという問題も抱える外交や防衛の現場で、質・量とともに人材育成確保していくという視点が必要ではないか。政府与党の議論には、その視点が欠けていないか。

そういった考えの下、

質疑予定内容:

1 新たな「国家安全保障戦略」の策定について

(1) 「国家安全保障戦略」の位置づけや性質の確認

(2) 現在の「国家安全保障戦略」(平成25年12月17日閣議決定)の総括

(3) 新たな策定に向けた大臣のお考えや意気込み

(4) 外交力と防衛力の強化のため「人」への投資について

ア 外交官の増強

イ 自衛隊隊舎の老朽化対策

(5) 在外公館の強化策について

ア 整備方針

イ 防衛駐在官の増強

ウ 駐在員を支えるための現下の円安対策

エ 在ウクライナ日本大使館及び在アフガニスタン日本大使館の再開状況

 

自衛隊隊舎の老朽化対策、外交官の質・量ともに育成していくこと、外交防衛分野の離職率のデータも気にかけつつ、人への投資の視点から質疑を進める予定です。

また、戦後、日本人父が日本へ強制送還され、フィリピンに残された残留2世は、フィリピン国内での反日差別や報復を恐れ、日系であることを隠して、無国籍で生きてきた人も多いとのこと。彼らが高齢化する中、日本政府による国籍回復支援の取組は、現在どのような状況かを取り上げます。

最後に太平洋内の経済関係に関して、中国の台頭をみすえ、台湾のCPTPP(旧TPP)への加盟が望まれる。現在の加盟に向けた動きの状況確認等についても質疑予定です。

 

 

今日は国会周辺にリトアニアの国旗が掲げられていました。イングリダ・シモニーテ・リトアニア共和国首相が来日されているそうです。