世界一幸福な国デンマークの謎 先を行くお話【海外の政治】
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2021/4/9 【世界一幸福な国デンマークの謎 先を行くお話】
外務委員会の質疑の準備などで慌ただしいです。
ところで、先日3/31、党の国際局でデンマーク大使をゲストにお招きし、社会福祉、環境エネルギー、デジタル化(2020年電子政府ランキング1位)などが大変進んでいるデンマークの国内事情を伺いました。
デンマークは2014年世界幸福度ランキング1位です。なぜなのか。
日本で誰かがやろうとしていることを既に実現している国が存在している!という衝撃で、話を聞いているうちに、いったい日本は…という自己否定感に陥りそうになりました。
印象に残った点をシェアさせて頂きます。
・デンマークも高齢化が進んでいる。国民年金は全員に、67才をこえると月20万円給付。
・介護職は公務員。
・幼稚園から大学卒業まで学費無償。保育園の空きの確保義務を自治体は負っている。
・医療無料。かかりつけ医制度。日本は医薬品、ベッド数への財源支出が多いが、デンマークは医師数・看護師数への財源支出が多い。平均入院日数は日本の4分の1。
・マイナンバー制度は1968年に導入。iphone上からマイナンバーを使って確定申告、不動産売買まで行える。誕生時や定住移住した時にマイナンバーを付与。2020年のデジタル国家ランキング1位。
・コロナ対策。無症状でも希望者は検査をいつでも無料で受けられる。結果はウェブ上で通知。ワクチン接種の順番が来たらメールで通知。
・2020年に再生エネルギー80%を達成。2050年には化石燃料脱却を目指しているところ。
質疑応答で、なぜ投票率が高いのか、社会保障のためとはいえ税が高いことになぜデンマークの国民は賛同しているのか、といった率直な疑問、質問が出ました。
回答は、
「民主主義では投票が大事という認識を国民が持っており参加する意義を信じている」
「政府は人々の悩み(病気、老後、子育て費用など)を解消する施策(医療、年金制度、学費無償など)を行っていった」
とのことでした。
デンマークは連立政権で、その中で多少、左右に寄ったりという揺らぎはあるそうです。
GDPが上昇しているのに、温室効果ガス排出が年々減少していくグラフ(写真参照)にも驚きました。どうなっているんでしょう。希望者全員無料でのコロナ検査体制も、もうやってます、と。
デンマークは大戦時、隣の強国ドイツにあっさり占領された過去もあり、投票参加の意義を信じるのはそういう歴史背景も一因に思われます。
むろん人口規模や産業構造など日本と違うところは多々あると思います。国それぞれですが、色々と先を行く内容に衝撃を受けた講演でした。
今週も一週間、皆様お疲れ様でした。桜も終わってしまいましたが良い週末をお過ごしください。
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