ACTIVITIES活動報告

被災した県指定文化財をどう修復していくか

昭和55年に県指定文化財に指定された矢口家住宅(土浦市中央)。東日本大震災により、大きな損害を被りました。この建物は天保年間19世紀中葉に建てられたものとのことです。因みに土浦では天保12年(1841)9月12日の大火事の後、町屋に瓦屋根と土蔵造りが出現したそうです。

現行制度では、県指定文化財に対する国の補助制度がありません。県も県議会でも国に対して支援制度を作るよう要望をしておりますが、まだ見通しがたっておりません。また、地元としてもこのような貴重な建物を残していかねばなりませんが、所有者個人の負担ではとうてい修復することができません。今後の大きな課題です。