ACTIVITIES活動報告

戦没者追悼式にて

先週末、平成30年度土浦市戦没者追悼式で追悼の言葉を述べさせて頂きました。茨城県議会議員時代以来なので、4年ぶりでした。



「追悼の辞」の原稿を作成する過程で先の大戦について、色々な考えを巡らせます。戦中、警察官僚として樺太へ赴任し、シベリアへ抑留された祖父のことを思い出します。約10年の極寒地での抑留の後、ようやく帰還した祖父が、戦後日本のめまぐるしい変化と、日本を離れたという意味で空白の10年を過ごした自身との間に、強い戸惑いをおぼえたであろうことは想像に難くありません。
社会は、人の価値観は変化するもので、後世から見れば解決がたやすいこと、視点が変わることで見えてくるものも多くあろうと思います。一個人の人生においてもそうです。何を思うかは自分の意思で取捨選択できる以上、より良い方向への道、足掛かりを探し続けようと思うのです。そうすることが、望ましい未来をつないでいくことになると思います。
今こうしている間にも、時は圧倒的な流れで私たちを押し流していきます。
年々、ご参加されるご遺族の方も減ってきていますが、政治家として戦没者追悼式で追悼の言葉を述べさせて頂くのは深く考えさせられ、非常に大切な機会であります。