研究分野における「目利きの不在」
国会は閉会ですが、地元と都内の往復は続きます。本日は毎回、興味深いテーマを提供してくれる新経済連盟主催の勉強会へ。今回はどこでも誰でも使える人口知能(人口脳)を開発、実用化されているSOINN株式会社の長谷川修さんのお話。
当初、この人口脳の開発は日本では全く相手にされなかったとのこと。日本は実は良い技術や成果をたくさん見逃してしまっており、科学技術分野の「目利きの不在 」が問題ということを指摘されていました。これは先日の衆議院科学技術イノベーション推進特別委員会の質問でも取り上げられていました。
芽が出るかどうかの段階で研究成果を目利きしてくれる制度がほしいとのこと。#NEDO や#JST の中にあればいいし、プロ野球のスカウトのように新研究やビジネスの芽を発掘できればという言葉がとても印象的でした。
以上、つくば市に研究機関が多いこともあり、とても気になる話です。
成果主義の元での予算配分や事務手続きの煩雑化からくる研究者への負担増で、本来の研究業務に没頭しづらい環境の一方、成果が出るまでは時間がかかるという、いわゆる研究の特性は無視できず。若手研究者ほど、しんどいものがあると思われます。
「目利きの不在」というのは、なるほどと思わせる切り口でした。目利き、つまり信頼できる洞察力が、ある程度システム化されれば、現状の突破口になるかもしれません。
このような見識を得る機会、勉強会があるのはとてもありがたいです。色々なご意見や現状の最先端について学び、国政の場で今後活かしていきたく思います。