ACTIVITIES活動報告

我が国の防衛を考える(勉強会)

政策研究フォーラム主催の勉強会に参加。講師は、私の愛読書の一つである「失敗の本質」の著者の一人でもあります、村井友秀先生です。
「失敗の本質」の中で、日本軍の大きな失敗として二つのことが指摘されております。一つは主観的楽観主義、そしてもう一つは兵力の遂次性。戦に勝つには、常に最悪の事態を想定すること。そして、持てる兵力を一気に全て出すことが大切であるとのことです。これは、日本の体質として今もまだ大きく残っているのではないか、今回の原発事故の対応を見てもそのことが言えると先生はおっしゃていました。

そして、各国政府が民族主義、経済発展、民主主義のどの観点を重視しているかについて、日本、韓国、北朝鮮、中国、ロシアの比較がとても興味深かったです。国が経済発展を遂げるのも、民主主義をなしえるのも平和という前提がないとできないが、民族主義については、逆に緊迫時にそれが高まり民衆の政府への支持につながるとのこと。そして最後に、日本は「小さな戦争」(尖閣諸島問題など)に負けない構図をつくることが大切であると先生はおっしゃっていました。